金沢には、受け継がれてきた味がある。
そして、まだ知られていない価値を、時間をかけて育ててきた会社がある。

株式会社烏骨鶏は、希少な烏骨鶏の卵を使い、かすていらやバームクーヘン、プリンなどの菓子をつくる会社である。

その原点は、1969年。
創業者が中国で烏骨鶏と出会い、その奥深い魅力に感動したことから始まった。

飼育が難しく、卵も多くは採れない。
だからこそ、一つひとつの卵に価値がある。

金沢の地で烏骨鶏を育て、その卵の濃厚な味わいを、菓子というかたちに変えて届ける。
烏鶏庵の仕事は、単に商品をつくることではない。

希少な素材に手間をかけ、贈る人の想いまで包み込む。
金沢から、特別な一品を届ける仕事である。

希少な素材を、金沢の名品へ

烏骨鶏は、一般的な鶏とは異なる希少な存在である。
飼育は難しく、卵も簡単には得られない。

烏鶏庵では、金沢の地に直営農場を持ち、烏骨鶏を自ら育ててきた。
素材を仕入れて終わりではなく、素材そのものの価値を育てるところから仕事が始まる。

その卵を使った代表商品が、烏骨鶏かすていらである。
卵の濃厚な味わいを生かし、甘さを抑え、しっとりと焼き上げる。

派手さではなく、素材の力で勝負する。
そこに、烏鶏庵らしさがある。

一つひとつに、手間を惜しまないものづくり

烏鶏庵の商品は、効率だけを追いかけていてはつくれない。

かすていらは、職人が一本一本丁寧に焼き上げる。
デニッシュパンも、時間をかけて発酵させ、烏骨鶏卵のうまみを生かして仕上げる。

素材が希少だからこそ、扱い方にも妥協はできない。
卵の良さをどう引き出すか。
食べた瞬間に、どう感じてもらうか。

その積み重ねが、金沢の手土産や贈答品として選ばれる理由になっている。

贈り物に込められる、特別感

烏鶏庵の商品は、日常のお菓子でありながら、どこか特別感がある。

それは、烏骨鶏という希少な素材の力だけではない。
金沢らしい品の良さ、丁寧なものづくり、贈る相手を想う気持ち。
そのすべてが商品に重なっている。

お祝いに。
感謝に。
大切な方への手土産に。

「少し良いものを贈りたい」
そんな場面で選ばれる商品を、烏鶏庵はつくり続けている。

金沢から、全国へ届ける仕事

烏鶏庵の魅力は、地域に根ざしながら、全国のお客様へ商品を届けている点にもある。

石川県内の店舗に加え、通販事業も展開し、金沢の味を遠方の人にも届けている。
地域の素材、地域の技術、地域のブランドを、全国に広げていく仕事である。

金沢で育てた価値を、金沢だけにとどめない。
そこに、この会社の可能性がある。

この会社で働く魅力

烏骨鶏の商品づくりは、単なる食品製造ではない。

希少な素材を扱い、職人の技術を受け継ぎ、贈り物としてお客様に届ける仕事である。
製造、販売、通販、店舗運営、それぞれの現場がつながることで、一つの商品が誰かの大切な場面に届いていく。

自分たちがつくったものが、贈り物になる。
誰かの喜びの時間につながる。

それは、食品に関わる仕事の中でも、大きなやりがいの一つである。

希少な烏骨鶏の卵を、金沢の菓子へ。
そして、金沢の菓子を、全国の贈り物へ。

株式会社烏骨鶏は、素材の力を信じ、手間を惜しまず、特別な一品を届けてきた会社である。

効率だけでは生まれない価値がある。
時間をかけるからこそ、伝わる味がある。

金沢から、心に残る贈り物をつくる。
それが、烏鶏庵の仕事である。

人を育てることが、特別ではなく“日常”になっている会社

烏骨鶏で働く社員の皆さんに、会社の人材育成や人への向き合い方についてお話を伺いました。

印象的だったのは、多くの方が口をそろえて語っていた「この環境が当たり前だと思っていた」という言葉です。

高卒で入社した社員の方は、入社当初は他の会社を知らなかったため、毎月の面談や丁寧な教育体制が特別なものだとは感じていなかったといいます。

「他の会社の話を聞いて、初めて“うちの会社は人材育成に力を入れているんだ”と気づきました」

新人をただ現場に出すのではなく、マニュアルやカリキュラムをもとに、一人ひとりの成長段階に合わせて育てていく。しかも、それを押しつけがましく感じさせない。そこに、烏骨鶏らしい人づくりの文化があります。


上司や先輩との距離が近いから、相談できる

別の社員の方は、会社の魅力として「距離の近さ」を挙げました。

「先輩や上司に、困っていることを相談できる環境があります。他の会社ではなかなか相談できないという話も聞くので、そこはすごく恵まれていると思います」

仕事で迷った時、困った時に、すぐに声をかけられる。
そして、相談した時に嫌な顔をされない。

その安心感があるからこそ、若手社員は前向きに成長していけます。


一人ひとりに合わせたカリキュラムづくり

後輩を指導する立場になった社員の方からは、育成の具体的な工夫についても話がありました。

「決まったマニュアル通りに教えるだけではなく、その人の得意・不得意に合わせてカリキュラムを調整しています。この子はここが苦手だから、今月はここを重点的にやろう、というように考えてくれます」

新人だから一律に同じ教育をするのではなく、その人の状態を見ながら育てていく。

面談を通じて不安や課題を聞き取り、店長や上司が連携しながら育成計画を考えていく。そこには、人を「戦力」としてだけでなく、「成長する存在」として見ている姿勢があります。


入社を決めた理由は「挨拶」だった

ある社員の方は、会社見学の時の印象が入社の決め手だったと話してくれました。

「入社を決めた理由は、挨拶です。見学に行った時、まだ入社するかどうかも決めていない私に対して、“よく来たね”という雰囲気で迎えてくれました。挨拶にここまで力を入れている会社なんだと思いました」

ただ形式的に挨拶をするのではなく、相手を大切に迎える。
その姿勢は、入社前の学生にも自然と伝わります。

「この会社にしよう」

そう思わせるほど、烏骨鶏の人への向き合い方は、日々の何気ない場面に表れているのです。


「一人じゃない」と思える会社

社員の皆さんの言葉から伝わってきたのは、会社全体にある温かい支援の空気です。

「面談やちょっとした会話の中で、成長のヒントをもらえます」
「気にかけてもらっていることが伝わります」
「自分は一人じゃないと思える会社です」

誰かが見てくれている。
困った時には相談できる。
自分の成長を応援してくれる人がいる。

その安心感が、社員一人ひとりの前向きな挑戦につながっています。


人材育成を止めない会社

中途入社の社員の方は、前職と比べて、烏骨鶏の人材育成への力の入れ方を強く感じているといいます。

「新入社員だけで終わりではなく、2年目、3年目になっても育成が続いていきます。リーダーや役職がついた人にも研修の機会があります。人材育成を止めない会社だと感じます」

新人を育てる。
若手を育てる。
リーダーを育てる。
そして、次に誰かを育てる人を育てる。

烏骨鶏では、人材育成が一時的な研修ではなく、会社の文化として根づいています。


自分の存在価値を大切にしてくれる

海外から来日し、烏骨鶏で働く社員の方からは、こんな言葉もありました。

「最初は分からないことが多かったのですが、皆さんが優しく教えてくれました。迷った時にはきちんと指導してくれて、自分の存在価値も大切にしてくれます。自分の成長を見守ってくれるので、この会社はいい会社だと思います」

国籍や経験に関係なく、一人ひとりを大切にする。
できないことを責めるのではなく、成長を見守る。

その姿勢こそが、烏骨鶏の人づくりの土台になっています。


烏骨鶏らしさは、人を大切にする日常にある

今回の対談で見えてきたのは、烏骨鶏の人材育成は特別な制度だけで成り立っているのではない、ということです。

毎月の面談。
一人ひとりに合わせたカリキュラム。
相談しやすい距離感。
気持ちのよい挨拶。
困った時に手を差し伸べる先輩や上司の存在。

それらが日常の中に自然に根づいているからこそ、社員の皆さんは「大切にされている」と感じながら働くことができます。

人を育てる会社とは、特別なことを大げさにする会社ではありません。

日々の関わりの中で、一人ひとりの成長を見守り、支え続ける会社です。

烏骨鶏には、そんな人づくりの文化が息づいています。