リクルートが毎年行っている「働く喜び調査」によると働く喜びを感じている人たちの特徴として、3つの共通項である「3C」というものがあることがわかったそうです。

まず1つ目のCは「クリア」

自分のやりたいことや持ち味がはっきりわかっていること。自分の経験から振り返っても、若いころはやりたいことや持ち味などは意識もしていないし、少しずつ分かりかけてきたのは30代後半から40代にかけてかなと感じます。ですから若い方は焦る必要はなく、日々の仕事のなかで何がいったい自分の持ち味何だろうと意識してみてください。そうすれば、もしかしてあれかな?これかなと思いつくはずです。

2つ目のCは「チョイス」

持ち味を発揮できる仕事や職場を選択していること。これははっきり言って自分がそれを選択しているかどうかを自分自身で判断するのはなかなか困難です。隣の芝生は青く見えますし、私の天職はこれだとはなかなか言いきれないでしょう。

3つ目のCは「コミュニケーション」

顧客や上司、同僚と密なコミュニケーションをとり、自分が期待されていると感じられること。これも顧客や上司はスストレートに君に期待しているよとは言わないので、なんとなく期待されているのかなという程度かもしれませんし、そうでないかもしれません。

これらの3Cをすべて満たしている人は確率からいってもかなり少数でしょうし、例えば転職経験が少なく自分のキャリアの棚卸をしていない方にとっては、自分の持ち味すら知らないかもしれませんね。

ではこの3Cなるものをどのように活用したらよいのでしょうか?

それは、コミュニケーション→チョイス→クリアの順に逆にさかのぼっていくと良いのです。社内外の人と多くのコミュニケーションをとり、そこで得た様々な情報をヒントに今後の選択肢を広げ、その中からチョイスする経験を積み重ねる。そうしているうちに、自分の持ち味ややりたいこと、働くうえで重視する価値観などが少しずつクリアになってきます。

まずはこのような状態になることが重要なので、そこまでいけばあとはいろいろな選択肢があって、道はおのずと拓けますし、働く喜びを取り戻せるものと思われます。