菱機工業株式会社
キーワードは「成長」。技術をコアにした挑戦で空間の最適化に力を注ぐ。
菱機工業株式会社
金沢と東京に本社を構え、北信越や関東、東北といった東日本エリアに展開する菱機工業。2024年に設立70周年を迎えるその歩みの中、冷凍機応用設備・機器の製造・販売に始まり、現在は空調や給排水、防災設備の設計・施工を事業の柱としている。近年はエネルギー事業や植物工場事業に進出するなど、確かな技術力を武器に積極的な挑戦を重ねている。
代表取締役社長 北川 雅一朗
1967年新潟県新潟市生まれ。3歳の時に金沢市に移る。東京の大学卒業後、アメリカ・ボストン大学大学院に留学。同大学院修了後の94年から野村総合研究所に勤務。2000年から外資系のPwCコンサルティングに勤め、01年10月に菱機工業に入社。経営企画室長、取締役を経て04年12月に代表取締役社長に就任。趣味は旅行や食べ歩き、ワインなど。
メンテナンスに強み
菱機工業は、最適な空間を構築する技術者集団だ。空調や給排水、衛生、防災など、さまざまな設備の設計・施工を担っている。その事業エリアは北陸だけにとどまらない。関東や信越、東北といった東日本を中心にきめ細かなネットワークを張り巡らせている。
菱機工業の大きな強みと言えるのが、充実したメンテナンス体制だ。「技術職の半数はメンテナンスに関わっています。アフターフォローを徹底し、お客様に長年にわたる〝安心〟を提供したいと考えています」と語るのは北川雅一朗社長。営業エリアには必ず支店・営業所を構えており、3時間以内に顧客のもとへと駆け付けられる体制を整えているという。
加えて、営業・事務職も含めた全社員の5割以上が快適な環境づくりのプロの証となる「1級管工事施工管理技士」を取得するなど、技術力の高さも特徴と言える。それは公共・文化施設や大学、商業施設、病院、ホテルなど、街のランドマークとなる数々の大型プロジェクトを手掛けてきた実績からも明らかだ。近年のトピックとしては、2021年の東京五輪でテニス競技が行われた「有明テニスの森」の改修や、バドミントン会場となった「武蔵の森総合スポーツプラザ」の新規工事を請け負っており、極めて高い国際基準にも応えている。
風通しのよさが魅力
安心を提供するメンテナンス力と高い技術力で成長を続ける菱機工業は2024年、会社設立から70周年を迎える。その歴史をひも解くと、昭和5(1930)年の創業時は、冷凍機応用設備・機器の製造・販売を手掛けていた。その後、ビルや商業施設といった建設需要が一気に高まった高度経済成長期に、各種設備の設計・施工会社へと転換を図っていった。このように、培ってきた技術を核とし、新分野への挑戦を繰り返す中で、業容を拡大していったのが、菱機工業の軌跡だ。
そして、果敢なチャレンジを促す背景にあるのが、役職や年齢に縛られない風通しのいい社風である。社長室もガラス張りになっており、北川社長は、「外出先から戻るとすぐに、『ちょっといいですか』と社長室の扉を開ける社員がたくさんいますよ」と笑う。そんな企業風土を象徴するイベントが、春に開催する「業務会議」だ。同会議には全国から係長級以上の社員が一堂に会し、オープンにした業績をもとに会社の未来を語り合う。参加する社員には20代もおり、役員とともに菱機工業が歩んでいく針路を探る中で、早くから経営意識を育んでいる。
CO2排出ゼロを推進
業務会議を機に始まった事業も少なくない。例えば、2013年には関連会社RYOKIENERGYを立ち上げ、太陽光発電所の開発をスタートさせた。16年に新潟県魚沼市に植物工場を設立したのもその一つ。大学との共同研究に取り組んでおり、ハーブ類などの栽培を進めている。
これらは持続可能な社会の構築につながる事業であり、同様に未来を見据えた取り組みとして、温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出を抑えるカーボンニュートラルの推進にも積極的だ。菱機工業は、2025年度までに設計・コンサルタント業務の50%以上をZEB対応とする目標を掲げている。ZEBとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ビル」の略称で、使うエネルギーを減らすと同時に、エネルギーを創出し、ビル全体のエネルギー消費量を実質ゼロにすること。菱機工業は省エネ管理システムの導入などの実績も豊富で、創エネと組み合わせ、業界のトップランナーとして、カーボンニュートラルを牽引していくビジョンを描いている。
5年先、10年先を視野に、飛躍的な経済成長が見込まれる東南アジアの拠点としてベトナム・ホーチミンに駐在事務所も開設した。「ベトナムは平均年齢が若いこともあり、過去にとらわれず、新しい技術をどんどん取り入れています。その一つがバーチャルで建物を構築するBIMで、当社としてもベトナムで得たノウハウを盛り込みながら国内事業にも積極的に導入しています」と北川社長。設備工事を行う際、従来は設計図をもとに、配管設備などの詳細を落とし込んだ施工図をおこす必要があったが、前もって3次元でシミュレーションできるBIMを使えば、設計図=施工図として活用できる。
「設計段階で想定される課題をクリアするフロントローディングに力を入れ、金沢・東京・新潟の各拠点にはこの業務に携わる社員を置いています」。北川社長はこう話し、バックオフィスの充実で現場の負担軽減につなげている。
常にお客様視点で
これからも時代を先取りした挑戦を続けていく菱機工業では、人材に求めるキーワードも〝成長〟だ。「成長していくためにはモチベーションが不可欠で、その視線はお客様を向いていてほしいと思います」。北川社長はこう話し、自分のためではなく、人のために何ができるかを常に意識してほしいと指摘する。
もちろん、菱機工業には、その思いを胸に挑戦したい社員に応えていく土壌も整っている。かつては、宮城県での営業所開設を願い出た社員自らを責任者に抜擢。その社員の情熱を足掛かりに、今では東北エリアに確かな営業基盤が築かれており、営業所も仙台支店へと格上げされているそうだ。
「人はこうなりたいと思った以上の存在にはなれません。ぜひ明確な目標を描いてください。夢に向かって歩んでいきたいという方を私たちも待っています」と就職活動中の学生にエールを送る北川社長。意欲あふれる社員を成長エンジンに、菱機工業の挑戦はこれからも続いていく。
お客様の最適空間を実現するパートナー
当社は空気調和設備、衛生設備、電気設備、防災設備、クリーンルーム等において設計・施工から保守・点検まで、お客様のあらゆるニーズに迅速に対応できる確かな提案力と実行力を培ってきました。
これからも人と地球にやさしい空間を一つでも創出できるように、全てのプロセスにおいて環境に配慮した仕事を徹底していきます。
先輩社員からのメッセージ
相手の想いに耳を傾けることを心掛けています。
金沢支店工事課 木伏 陸
2021年入社
新潟大学工学部 工学科 卒
新潟の出身で、当初は新潟本社の企業を探していましたが、視野を広げるのも大切だと感じ、県外企業も訪問した結果、最終的に当社に入社しました。研修期間後、金沢支店工事課に配属となり、現在は新築物件の施工管理を担当しています。
建築現場での関係業者の方々とのやりとりはとても大事なので、相手の想いをしっかりと聴くことを心掛けて、円滑なコミュニケーションを図っています。近い将来に一人で現場を任せられる現場代理人に抜擢されることを一つの目標としています。
休日も取りやすい環境に変わってきたので、休みの日は釣りやバーベキューなどアウトドアも楽しむなど公私ともに充実した毎日を過ごせています。
日常生活に関われる仕事に興味がわきました。
金沢支店設計課 吉光 都
2019年入社
金沢大学理工学域 自然システム学類 卒
合同会社説明会で担当者から声をかけてもらい、最初はどんな会社か分からなかったのですが、調べるうちに日常の生活の中にある建物内の空調や配管等を担っているとのことで、親しみと興味がわき入社しました。
入社して新潟支店に配属になったのですが、一人暮らしが初めてだったので最初は大変でしたが、地元を離れて一人暮らししたのは良い経験になりました。
昨年金沢支店に異動となり、現在は空調設備等の設計をしています。営業担当と一緒にお客様を訪問して、使い方等をヒアリングして図面上に落とし込んでいくのが仕事です。同じ仕様はないので苦労していますが、今後は一人で完結できるようになるのが目標です。
会社概要
会社名 | 菱機工業株式会社 |
住所 | 〒921-8526 石川県金沢市御影町10番7号 |
代表者 | 代表取締役社長 北川 雅一朗 |
設立 | 1954(昭和29)年10月21日 |
資本金 | 1億円 |
従業員数 | 379名 |
電話番号 | 076-241-1141 |
URL | https://www.ryokikogyo.co.jp |
事業内容 | 空気調和設備、給排水衛生設備の設計・施工・メンテナンス |
募集要項
募集職種 | ①技術系総合職 〈配属例(1)施工管理(2)メンテナンス(3)設計〉 ②技術系一般職 CADオペレーター |
初任給 | 修士了総合職 227,000円/大学卒総合職 220,000円/大学卒一般職 180,200円 |
諸手当 | 時間外手当、休日手当、家族手当、通勤手当、技術手当 |
賞与 | 年2回(7月、12月) |
昇給 | 年1回(4月) |
退職金制度 | あり |
勤務地 | 金沢本社または東京本社、新潟支店 |
勤務時間 | 8:30~17:30 |
休日・休暇 | 土曜、日曜、祝日、夏季、年末年始、有給休暇(入社時より10日付与、以降は当社規程による。) 特別休暇(慶弔等) |
福利厚生等 | 各種住宅補助、従業員持株会、確定拠出年金制度、コミュニケーション助成金、財形貯蓄、育児休業、介護休業 |
選考方法 | (1)書類選考 (2)適性検査 (3)面接 |