株式会社三谷サービスエンジン

「すべてはお客様のために」。中軸のSS運営と新事業の両輪で「暮らしの総合サービス企業」へ。

株式会社三谷サービスエンジン

三谷サービスエンジンは「すべてはお客様のために」の理念のもと、金沢・野々市・白山の3市で県内最多級の16店舗のサービスステーション(SS)を運営している。整備、保険、用品販売、新車・中古車販売など幅広く展開する自動車関連事業や、新たに立ち上げた生活支援事業「わたしの執事さん」にも注力し、中軸をなすSSとの両輪で「暮らしの総合サービス企業」として躍進を期している。

代表取締役社長 本村 幸宏

1964年石川県金沢市出身。金沢西高等学校卒。東京資本のサービスステーション(SS)などに勤務後、1991年に三谷石油サービス(現三谷サービスエンジン)に転職。西大通SS店長、金沢西インターSS店長を務めた後、2000年本社SS課長に。翌2001年、38歳で取締役販売部長に抜擢される。専務取締役を経て、2012年代表取締役社長に就任。趣味はシングル級のゴルフ、サウナなど。

セルフ型店でも接客サービス


三谷サービスエンジンは、東証スタンダードに上場している三谷産業株式会社(本社金沢市)のグループ企業だ。SS市場への参入に際し、三谷産業から分社化する形で1963年に設立された。ENEOSの特約店として金沢・野々市・白山エリアで積極的に出店し、現在は県内で1、2位を争う16店舗を構えている。 うち8店舗はセルフ型だが、フルサービス型と同じようにスタッフがアテンドする接客スタイルを貫いているのが大きな特色。「いらっしゃいませ」の声掛けで出迎え、お客様の要望を聞いたり、困りごとなどに親身にアドバイスや提案を行ったりしてくれるため、安心感と信頼感が醸成され、おのずと顧客が増えていくことになる。 目下の顧客数は企業・団体なども含め約3万5,000人に及ぶ。設立以来60年間に築かれた信頼の証しであり、それが安定した経営の基盤となっている。「人を介したサービスにこだわり、スタッフの接客スキルを磨いてきた成果だと思います。どこにも負けないマンパワーこそが最大の強みだと自負しています」(本村幸宏社長)そのスキルを学ぼうと、ビデオカメラ持参で視察に訪れる同業者も少なくないという。

SS事業では丁寧な接客を心掛け、顧客からの信頼も厚い

「鳥虫魚の視点」で変化に対応


企業理念は「すべてはお客様のために」。言い換えれば「常にお客様に寄り添ったサービスを提供して満足していただく」ということになる。ただし、時代の移り変わりとともに求められるサービスも変わる。そのため、「鳥の目」で全体像を把握し、「虫の目」で細かなニーズを見逃さず、「魚の目」で時代の流れを見極める「鳥虫魚の視点」を大切にしてきた。SS業界に当てはめれば、1998年にセルフ型店舗が解禁され、急速にシェアを高める一方、2005年からガソリンの販売量が減少に転じ、淘汰の時代に突入した。ピーク時には6万店を超えていた全国のSS数は今や3万店を割っている。こうした業界環境の激変に的確に対応するため、成果主義を導入し、社員の意識改革とスキルアップに傾注するとともに、用品販売、整備、保険、新車・中古車販売など車関連事業の拡充により、顧客のカーライフを総合的にサポートできる体制を構築し、企業体質の強靭化を図ってきた。「業界の潮目が変わったのは、私が取締役販売部長に就いたころ。従来と同じことをしていては勝ち残れないとの危機感から、社内改革にがむしゃらに取り組みました。よくついてきてくれたと社員に感謝しています」(本村社長)その結果、やや停滞気味だった業績が急ピッチで回復し、経営の安定化が実現した。

「鳥虫魚の視点」を表現したオリジナルキャラクター。「ミタニはミタ」をキャッチコピーにYouTubeなども展開している

新事業の売上比率を50%に


しかし、SS業界の未来は明るいとは言い難い。SDGsや環境問題を背景に電気自動車(EV)へのシフトが進行しており、今後もガソリン需要の減少が続くことが確実だからだ。年商約90億円の90%ほどを占めるSS部門に依存しているだけでは、いずれ負け組に転落しかねない。そのため第2、第3の柱づくりの種をまき、育てるポストSS戦略に拍車をかけ始めている。 その一環として2021年に立ち上げたのが、生活支援事業「わたしの執事さん」。日常生活上のさまざまな困りごとを、執事やコンシェルジュ的なスタンスで解決する寄り添い型ビジネスであり、キャッチフレーズの「暮らしの総合サービス企業」を名実共に体現する挑戦とも言えよう。自動車免許を返納した高齢顧客との絆を保つメリットも期待でき、まずは3万5,000人の顧客を中心ターゲットに可能な限り幅広い支援を提供することにしている。実際、社のホームページには草刈り、荷物運搬、ハウスクリーニング、側溝清掃、エアコンの修理・設置をはじめ32もの支援メニュー例が紹介されているが、今後はリフォーム事業も手掛けるなどさらに充実させていく。「灯油配達などで長年ご愛顧いただいてきたおばあさんが第1号のお客様で、『三谷さんだから安心してお願いできた』とおっしゃってくださった。新事業のコンセプトとお客様のニーズがマッチしていることを確信しました」(本村社長)後発ながら新車・中古車販売も年間600台まで販売量が伸び、1,000台到達も視野に入ってきた。社員の福利厚生向けからスタートしたキャンピングカーのレンタル事業も芽が出始めており、「三谷」ブランドを活かせる分野を開拓しながら、10年以内にSS部門以外の売上比率を50%に高める方針だ。

「夢を語れる社員であれ」


本村社長は26歳で同業他社から転職した。面接時に当時社長だった三谷充現会長から「君はこの会社で何がしたい?」と問われ、不敵にも「三谷を変えます」と大風呂敷を広げた。SS店長を経て9年後に課長に昇格した翌年、多くの先輩社員を一気に飛び越え、38歳の若さで取締役に大抜擢された。さすがに「10年後ならともかく、今はとても無理です」と固辞したところ、「10年後も今も一緒だ!」と机をたたいて叱咤激励されたことを鮮明に覚えているという。覚悟を定め、社内改革に奮闘したことは先に触れたとおりだ。5年後に専務取締役に昇格して実質的な経営トップを任され、2012年、49歳にして社長に昇りつめたのだった。「振り返れば、面接時の『三谷を変えます』の大言壮語が支えになりました。『言こと霊だま』といわれるとおり、言葉に発することで自らを鼓舞し、周囲からもパワーを得られて道が開けるのです。若いうちはぜひ夢を語れる社員であってほしい」と熱く語る本村社長だが、「アルバイトも含め200人規模の会社ですが、中身は小さな商店のよう。家族的でざっくばらんに話ができる風通しの良さが持ち味です。入社して損はありません」とPRも忘れない。 快活でバイタリティー溢れる経営者のもと、のびのびと存分に働ける企業風土であることは間違いない。

石川県内16店舗のENEOSスタンド運営や新・中古車販売など車関連事業をはじめ、草刈りやハウスクリーニングなど生活支援事業「わたしの執事さん」まで、お客様の暮らしに寄り添ったサービスを展開しています。

本社屋の「アンビシャスビル」では、「エネファーム」+「太陽光発電」+「風力発電」のトリプル発電を実現しています。
内勤のスタッフが集う2階オフィスは働きやすい空間となっています。
本社ロビーはまるでギャラリーのようなおしゃれな雰囲気です。

加賀産業通SS 末谷隆行
2023年4月入社
金沢科学技術大学校自動車工学科卒

専門学校を卒業後、自動車ディーラーに就職しましたが、友人が立ち上げたWeb系の企業を手伝ってほしいと言われ3年ほど働いた後、やはり自分の専門分野を生かせる仕事をしたいと思い、当社に転職しました。学生の時にSSでアルバイトをしていましたが、覚えることも多く入社当初は大変でした。少しずつお客様の顔を覚えるようになってからは、積極的にコミュニケーションをとるように心がけ、整備、オイル交換、タイヤ、車検などのご案内ができるようになり、お客様から「ありがとう」と言われることもあり、それがやりがいにつながっています。 現在の店舗では主任という立場で、学生のアルバイトさんを指導していますが、教える立場は難しいと実感しています。今後も会社とお客様の期待に応えて、サブマネージャーからマネージャーを目指していきたいと思います。


グリーンポート金沢SSマネージャー 中川貴之
2006年4月入社
石川県立金沢北陵高等学校卒

学校の先生から「三谷サービスエンジンなら三谷グループで会社も安定しているのでいいのではないか」と紹介され、就職しました。入社してまずは合宿研修でマナーや接客の流れのマニュアルに基づいて基本を学び、その後店舗でのOJTでさまざまなスキルを習得しました。 当社はENEOSさんでの研修等も学べる機会も多く、恵まれている環境です。入社9年目からはマネージャーとして店舗を任されており、従業員のマネジメントをしながら、目標の数字を達成できるように努力しています。いきなり数字を上げることは難しいので、まずはお客様との関係性を構築して、それから少しずつ商品をご案内していっています。 社内の雰囲気はアットホームな感じで、メリハリをつけて仕事ができる点が良いところです。現在当社は16店舗ある中、自分が任されている店舗を、No.1の店舗にすることを目標に、日々精進しています。本社屋の「アンビシャスビル」では、「エネファーム」+「太陽光発電」+「風力発電」のトリプル発電を実現しています。内勤のスタッフが集う2階オフィスは働きやすい空間となっています。本社ロビーはまるでギャラリーのようなおしゃれな雰囲気です

会社名株式会社三谷サービスエンジン
住所〒921-8801 石川県野々市市御経塚3丁目47番地
代表者代表取締役社長 本村 幸宏
設立1963(昭和38)年
社員数210名
電話番号076-214-3311
URLhttps://www.ms-engine.co.jp
業種卸売・小売業
事業内容ENEOSサービスステーション県内16店舗、民間車検工場運営、空調機器、工業用潤滑油、新車・中古車販売、保険事業、生活支援事業「わたしの執事さん」など
募集職種営業・販売職などのSSスタッフ
サービスステーション業務、給油作業および洗車、オイル、タイヤ等のカーケア商品の提案・販売、洗車やタイヤ交換などのメンテナンスに関わる軽作業
給与大卒/初任給 200,000円 2年目平均年収350万円
短大卒/初任給 181,000円 2年目平均年収330万円
高卒/初任給 168,000円 2年目平均年収310万円
賞与年2回(6月、12月)
昇給年1回
勤務地石川県内にあるENEOSサービスステーション16店舗
勤務時間変形労働時間制
例)①7:00〜16:00 ②8:30〜17:30 ③9:00〜18:00 ④11:00〜20:00
休日・休暇会社カレンダーによる8〜9日/月の休み、慶弔休暇、産前産後、育児休業、介護休業、有給休暇
福利厚生社員独身寮完備(入寮には条件があります)
入社支度金制度(新入社員は10万円、寮に入る方はさらにプラス10万円、合計20万円支給)
豪華リゾートホテル会員のため優待価格で利用可能
永年勤続表彰(勤続10年で和倉温泉加賀屋ペア宿泊券、勤続25年で旅行券授与)
社員の親睦会として国内旅行・海外旅行実施

お問い合わせ

〒921-8062 石川県金沢市新保本4丁目65番地16

TEL 076-227-9880

定休日:土日祝